教育プログラム

SSC共同教育プログラム

2005年8月、文部科学省科学技術振興調整費の支援を受けサステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)が東京大学を中心に設置されました。IR3Sは地球社会を持続可能なものへと導くビジョンの構築と、その基礎となる新しい超学的な学術を「サステイナビリティ学」として創成することを目指し、国内5大学(東京大学(主管校)、京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学)と協力機関(国立環境研究所、千葉大学、東洋大学、東北大学、早稲田大学、立命館大学)による連携組織で、様々な活動を展開してきました。
IR3S活動の大きな柱であった教育分野については、サステイナビリティに関連する多様な学術領域を統合する研究を目指すとともに、持続可能な社会の構築をめざして国際的に活躍できる専門家の育成を目指して各大学にサステイナビリティ学教育プログラムを設置しました。大阪大学CEIDSの高度副プログラムは、この大きな枠組みの中で作られた教育プログラムでもあります。またIR3Sでは各大学の教育プログラムを含めた形で共同教育プログラムも立ち上げました。IR3S自体は文部科学省の助成期間とともに2009年度をもって終了しましたが、2010年度から運営母体がサステイナビリティ・サイエンス・コンソーシアム(SSC)に移行し、SSC共同プログラムとして運営されています。
SSC共同プログラムですが、大阪大学高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」の修得5科目10単位修得以上、ただしその5科目10単位の中で「Frontiers of sustainability science」を含むコア科目3科目6単位を履修すること、を認定要件とし、SSC参加大学の名の下に共同教育プログラム修了認定証が授与されます。高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」に参加される方は自動的にSSC共同プログラムに登録されることになります。

さて、この共同プログラムの必修科目である「Frontiers of Sustainability Science」は、各大学のトップランナーの研究者がサステイナビリティ学に関する最先端の研究について英語で講義します。また、他大学の学生らとの交流を通じてサステイナビリティの多様性に触れることが大きな特徴です。2013年度は7月13日、14日、15日(土、日、祝日)に集中講義形式で開講されます。登録についてはKOANより登録して下さい。詳細はCEIDSホームページなどでお知らせする予定です。

【参考】2012年度「サステイナビリティ最前線」スケジュール

2012年7月14日(土)
  1. 全体説明
    上須道徳、原圭史郎 大阪大学CEIDS
  2. メディアとサステイナビリティ / ヴァ―ジルホ―キンス(大阪大学国際公共政策研究科)
  3. 海洋漁業と持続可能性 / ジョンバウアー(北海道大学水産科学研究院)
  4. バイオマス利用と都市デザイン / 横張真(東京大学新領域創成科学研究科)
  5. 学内ディスカッション
2012年12月15日(日)
  1. 地球温暖化の経済学 /吉田文和(北海道大学経済学研究科)
  2. 気候変動と適応/横木裕宗(茨城大学工学部)
  3. 持続可能なエネルギーシステムI / 小西哲之(京都大学エネルギー理工学研究科)
  4. 持続可能なエネルギーシステムII / 小西哲之(京都大学エネルギー理工学研究科)
  5. 学内ディスカッション
2012年12月16日(月)
  1. 災害と持続可能性/原口弥生(茨城大学教育部)
  2. サステイナビリティと合意形成/堀田昌英(東京大学新領域創成科学研究科)
  3. ディスカッション1 (学内)
  4. ディスカッション2 (学内+5大学発表)
  5. ディスカッション3 (5大学発表) 総括/原圭史郎(大阪大学CEIDS)