教育プログラム

プログラム科目概要

授業名 サステイナビリティ評価・技術論
担当教員 下田吉之、梅田靖、東海明宏、町村尚、原圭史郎、他
授業概要 本授業では、サステイナビリティ技術に関する既存の理論・手法の有用性およびその限界を明らかし、問題解決に必要となる知識・方法を選択・統合する能力を身に付ける。授業は、第一線で活躍する研究者や実務家が講義を行い、エネルギー技術やサステイナビリティ評価、地球温暖化のメカニズムなどについて文理融合の視点からサステイナビリティや環境の技術を概観する。チュートリアルセミナーでは授業の理解を掘り下げるため、講義に基づくテーマでのディスカッションや、サステイナビリティ学におけるツールの実習を行う。
授業名 Global threats and sustainability
担当教員 伴金美、西條辰義、上須道徳、原圭史郎、他
授業概要 人間社会の持続可能性をおびやかす問題は複雑であり、地球・社会・人間システムが相互破綻をきたした結果であると考えられる。とりわけ、地球規模の問題である地球温暖化、エネルギー、人間の安全保障問題は地球規模の問題であり、その原因と影響は複雑に絡み合っている。本講義では地球温暖化問題やエネルギー・資源問題、人間の安全保障問題について学ぶのみならず問題どうしの関連性をサステイナビリティ学の視点から俯瞰し、持続可能性との関連を考察する。
授業名 Frontiers of sustainability science
担当教員 東海明宏、原圭史郎、上須道徳、他
授業概要 本授業では様々な研究者によるサステイナビリティ学研究の最先端に触れる。サステイナビリティ学の関連分野の広さと相互関連性を知り、それらの統合とサステイナビリティ学創成の過程に参加する。講義は大阪大学、東京大学、京都大学、北海道大学、茨城大学において、サステイナビリティ学の研究を牽引するトップランナーによるリレー形式でおこなう。講義は英語でおこない、平成24年度は、7月の14(土),15(日),16(月)に集中講義形式で開講する。また、遠隔講義システムを用いて各大学を結ぶ遠隔講義形式で実施し、講義だけでなく、ディスカッション、グループワーク、その成果の発表を行う。
授業名 環境イノベーションデザイン実践
担当教員 上須道徳、原圭史郎、木下裕介、武田裕之、他
授業概要 具体的な場(吹田市や大阪大学キャンパス)を対象にフィールドワークを行い、様々な分野の学生や利害関係者と交流しながら、実社会や地域社会におけるビジョン形成・課題発見を通じて、持続可能な社会構築に向けた技術シーズの統合力・実践力(環境イノベーションデザイン力)を養成する。なお、本授業は吹田市環境政策室の協力を得て開講する予定である。 尚、本科目は木曜の4、5限を用いて行う8週間の授業である。

授業名 環境と社会特講
担当教員 思沁夫、上須道徳、原圭史郎、熊澤輝一、住村欣範、中川理一、本庄かおり、木前利秋
授業概要 本講座では世界各地の多様な事例に触れ、人間社会が環境に与える影響や両者の相互作用がどのように「サステイナビリティ」や「人間の安全保障」と関わりを持つのかを学習し、環境と社会に関する問題発見能力および問題解決能力を獲得することを目的とする。

授業名 Food security, globalization and sustainability
担当教員 上須道徳
授業概要 This course will cover a variety of topics concerned with the economic development of low-income countries, with a particular focus on food security, globalization and sustainability. Topics to be covered include agricultural issues in developing countries, hunger, population growth, impacts on the environment, and the role of policy (such as trade and science & technological policies). In addition, some economics tools will be introduced to help understand the topics. A certain amount of class time will be devoted to discussion, as well. There will be short homework assignments based on the reading, which will be the basis of the class discussions.

授業名 グローバル健康環境問題
担当教員 本庄かおり、他
授業概要 本科目では、薬・食の安全性、新興・再興感染症や院内感染の問題、地球温暖化や大気・土壌・水質汚染といった地球規模での環境問題と、環境の変化が人間の心身の健康に及ぼす影響に関する基礎的な知識を習得することを目的とします。授業には担当教員の講義のほか、それぞれの分野の専門家による講義をオムニバス形式で行います。なお、本科目は大学院高度副プログラム「グローバル健康環境」(提供部局:グローバルコラボレーションセンター)の必修科目となっています。

授業名 環境問題への回路II実践演習
担当教員 思沁夫、福田洲平、上須道徳
授業概要 本科目は、環境問題の現場を実際に訪れ、現地で活動している人たちとともに、当該地域がかかえる問題の実態および解決方法について議論する。そして、自らの目で確かめ、議論を交わすことで得られた問題解決のアイデアやプランを、企画書などの形でまとめる。

授業名 環境心理学特講I
担当教員 青野正二
授業概要 温熱、照明・採光、音・振動などさまざまな環境要因が人に与える生理的・心理的影響を理解し、それらの環境基準や許容基準を基に、望ましい環境について考える。また、環境アセスメントの実施手順や内容について解説する。
授業名 法政策学
担当教員 福井康太
授業概要 地域行政や規制行政に関わる諸問題、たとえば建築紛争やゴミ処理場紛争、医療紛争などを、法律学的観点からのみならず、政策科学的観点から多面的に検討する。授業中の議論を通じて、受講者の法的思考の応用可能性を広げていくことを目標とする。
授業名 アジア環境・マネジメント
担当教員 深尾葉子
授業概要  グローバル化時代の我々は、日常の生活のすべてにおいて遠く離れた地域の人々と関連付けられているといってもよい。特に食品を含む日用品の多くを中国からの輸入に頼っている我々は、中国の生産現場や環境とひとつながりの因果関係で結ばれているといっても過言ではない。一方的に環境汚染を糾弾したり、安全性を叫んで要求するのではなく、常に相互理解の道を開き、情報への正しいフィードバックを怠らないこと、それによって、はじめて食の安全や環境問題への対処が可能となることを理解する。
  本授業は、グローバル・マネジメントとは何か、を理論的、実践的に議論することを目的とする。
授業名 事例研究(アジアにおける環境保全活動)
担当教員 深尾葉子
授業概要 環境の回復は、そこに生きる人間の意識や社会関係、経済的文脈に働きかけることなしには達成しえない。社会的、文化的、経済的なコンテキストに依拠した環境回復活動の具体的な実践例を知り、アジアにおける環境回復の道を考える。また、環境問題の歴史的背景、社会経済的要因についても具体例を通じて学ぶ。

授業名 経済学特論(日本経済分析1)
担当教員 尾崎雅彦
授業概要 本授業の目的は、複雑な現実経済を経済学的思考で分析できる能力を身につけることにある。日本経済が辿った歴史とそこで起きた様々な経済事象を基礎的な経済理論を用いて読み解くことで経済学的思考を体得することを目指す。これにより、学生各々が、日々直面する経済事象に関して受売りではない自分自身の見解を持ち得ることを促す。

授業名 特殊講義(開発と環境)
担当教員 大槻恒裕
授業概要 This course will enhance the understandings of the underlying problems in pursuing interlinked but often competing social objectives- environmental conservation and economic development. This course will give students opportunities to apply the economic theories and quantitative methods to systematically analyze the implication of alternative public policies in the light of welfare or sustainability criteria. This course will cover selective topics in contemporary issues in environmental conservation and development, including property rights and natural resource management, economic growth and the environmental quality, international trade and environment, and transboundary environmental problems.
授業名 環境健康リスク論
担当教員 喜多村悠里、中山邦夫、他
授業概要 環境が健康に及ぼす深くかつ広い影響について概説し、さらに、ここ半世紀における疾病死因構造の変化から、医学医療内容の大きな変革を余儀なくされ、これからの医学は、疾病予防と健康増進を中心とせざるをいない実情を解説し、続いて具体的な予防・健康増進の医科学の可能性を、具体例をもって解説し、新しい予防健康増進理論と実践の体系について述べる。
授業名 科学技術コミュニケーション入門
担当教員 小林傳司、平川秀幸、伊藤京子、中谷美江、八木絵香、春日匠
授業概要 われわれの社会は科学技術の発展の上に成り立っている。これまで、科学技術をどう発展させ利用するかは専門家に任せておけばよく、一般市民はその結果を享受すればよかった。しかし近年、科学技術のために環境・生命・生活の安心が脅かされるようになり、市民が科学技術のあり方に関わろうとする動きが生まれている。これからの専門家には市民と対話する能力が求められているといえる。 本講義では、科学技術コミュニケーションとは何かについて紹介し、将来の専門家である大学院生に求められるコミュニケーション能力とセンスを養うための基礎知識を提供する。
授業名 科学技術論A
担当教員 北山辰樹、他
授業概要 現代社会が科学技術の驚異的な進歩に支えられて成り立っていることは誰しも否定できない。科学技術がどのように発展してきたのか、科学技術の産み出した種々の成果が、現在の私たちの生活にどのように関わり、私たちの思想にどんな影響を与えているかを認識することは、科学技術に関わるすべての人々にとって大切なことである。特に、これから科学者・技術者として生きてゆこうとする学生諸君にとって、科学技術と社会、科学技術と人間のかかわり合いについて鋭い問題意識と深い洞察力ならびに科学技術者としての使命と社会的責任についての認識を深めることは不可欠である。この講義では、「科学とは何か」、「技術とは何か」、「それらと人間社会とのかかわり合いは?」、「科学者、技術者の倫理観とは?」といった問題について考えるきっかけを与えることを目的として、人文科学、社会科学、自然科学、環境科学と多岐にわたる専門分野の講師を国立・私立の大学、企業などから招いて、専門分野をこえた広い分野の知識を涵養しつつ、我々がどんな姿勢で科学や技術に対峠していくべきかを掘り下げて行きたい。
授業名 産業環境マネジメント論
担当教員 東海明宏
授業概要 産業活動がもたらす環境負荷やリスクを低減するための企業と組織の環境マネジメントについて,その理念や方法論,手順を論じる。
授業名 生物資源工学特論
担当教員 池道彦、惣田訓
授業概要 新資源開発、物質・エネルギーの循環利用、および環境負荷をかけない生産・消費・処理の一連のプロセスに関わる生物利用技術について講義する。カーボンニュートラルの有機資源・エネルギー資源であるバイオマス技術、金属類を中心とした無機資源をリサイクルするメタルバイオ技術、環境浄化と資源生産を同時に達成する環境低負荷型資源回収のCo-benefitプロセスなどを中心に、循環型社会構築のカギを握る先端バイオ技術群を解説する。また、一部、講義内で小演習を行い、バイオ資源技術のポテンシャルを評価する視点について考える。
授業名 需要端エネルギーシステム工学
担当教員 下田吉之
授業概要 エネルギーシステムの需要端部分を中心として、エネルギーシステムの将来像に関する各種の考え方、エネルギーバランス表と需要端エネルギー消費についての分析手法、環境影響評価手法、各種二次エネルギーの種類と特性、変遷、省エネルギーに関する法制度、IPCC等国際動向、民生・産業部門別最終需要エネルギー技術と未来技術を活用した将来展望について述べる。
授業名 共生都市環境論
担当教員 澤木昌典、松村暢彦、柴田祐
授業概要 環境共生型の都市像およびその都市環境について,自然環境,土地利用,景観,生活環境の質,環境に対する人間の認知・評価,住民による地域環境管理などの視点から,事例を用いながら論じる。
授業名 交通・地域計画論
担当教員 土井健史、他
授業概要 交通計画と地域計画の統合的計画技術を身につけるため,交通まちづくり学の概要について学び,地域づくりの戦略を見据えた交通戦略の構築方法と戦略達成のためのパッケージアプローチの考え方,地域交通戦略を構成する手法について学習し,具体の地域を対象にした地域交通戦略を提案する力を身につける。
授業名 プロジェクトマネージメント論
担当教員 鎌田敏郎、貝戸清之、土井健史他
授業概要 公共事業を対象に,プロジェクトマネージメントに関する考え方および実践的手法について理解を深めるため,公共事業の評価体系の変遷,プラン優先時代の事業評価についての基礎的知識を学習し,マネジメント理論の導入にいたる背景を探るとともに,公共事業評価の新しい流れとしてのプロジェクトマネージメントの方法について学び,実践的能力を身につける。
授業名 機能材料化学
担当教員 山下弘巳、森浩亮
授業概要 放射光利用による局所構造解析法などナノ材料に利用するスペクトロスコピーを紹介しながら,多孔質・超微粒子・薄膜状の酸化物・半導体・金属・炭素材料を利用したナノ触媒・光触媒・界面光機能材料の開発と応用について講義する。特に、固体表面のキャラクタリゼーション、触媒・光触媒の科学に重点をおき、光触媒、燃料電池触媒などの話題を積極的に取り上げる。
授業名 環境材料工学
担当教員 藤本愼司
授業概要 材料と環境の相互作用による材料の劣化プロセスについて、その分類と特徴、および熱力学および速度論的観点からの解析、さらに劣化防止技術の原理と応用について述べる。
授業名 加工数理解析システム論
担当教員 高橋康夫
授業概要 ものづくりに必要な接合加工過程の数学的モデル化の手法とその計算結果に基づく接合加工原理・機構解析を論じる。また、省エネルギー環境低負荷加工のため最適化とその加工阻害要因低減のための合理的解析方法について講義する。特に、非線形現象、非定常現象の理解を身につけ、複雑な現象解析能力を身につける事を目的として講義する。熱加工中の熱物質移動、反応拡散現象、相互拡散現象について定量的に学ぶ。
授業名 ライフサイクル工学
担当教員 梅田靖
授業概要 ものづくりにおいて,環境問題への対応は今や必要不可欠となっている。環境問題解決に向けたものづくりの一つの重要な考え方は,製品の一生(ライフサイクル)を適切に設計,マネージメントすることである。本講義では,この製品ライフサイクルの設計・マネージメントの基本的な考え方を、具体例を交えながら解説する。
授業名 燃焼工学
担当教員 赤松史光
授業概要 材料と環境の相互作用による材料の劣化プロセスについて、その分類と特徴、および熱力学および速度論的観点からの解析、さらに劣化防止技術の原理と応用について述べる。
授業名 機械工学特別講義II
担当教員 久角 喜徳
授業概要 エネルギーの有効利用技術は、温暖化に伴う炭酸ガス排出削減問題で特に、理科系のみならず
文科系研究者にも求められるスキルです。講義では、最前線で研究開発に取り組んでいる大阪ガス
のスペシャリストが最新の我が国のエネルギー事情を概論します。また大阪ガス共同研究講座の教員により都市ガス燃料から有効エネルギーを小さな環境負荷で取り出す方法を、エクセルギーデザイン学により、分かり易く説明すると同時にその手法を実際に何度も体験してもらい、身につけてもらいます。設計コンペやプレゼンテーションで優秀な成績を修められた方には賞状を差し上げます。
授業名 環境化学
担当教員 芝田育也、矢坂裕太
授業概要 環境関連化学の重要事項である高機能触媒、高原子効率反応、省資源省エネルギー反応について講義する。環境中における有害化学物質、環境汚染物質の測定やこれらの安全管理について講義し、あわせて環境問題、環境保全に対する的確な認識をやしなう。
授業名 環境・エネルギー化学特別講義I , II
担当教員 茶谷直人、他
授業概要 環境・エネルギーに関する基礎的な項目を取り上げて解説し、最近のトピックスを紹介する。
授業名 エネルギーシステム・要素論
担当教員 舟木剛、杉原英治
授業概要 様々なエネルギー源の地球環境とのかかわりを視野にいれた講義を行う。社会におけるエネルギーニーズ、各種エネルギー形態、エネルギーシステム技術論、エネルギー資源論と新エネルギー、その経済性と環境への影響、電力貯蔵、省エネルギーについて解説する。
授業名 パワーエレクトロニクス理論
担当教員 伊瀬敏史、他
授業概要 パワー半導体素子における新技術と開発動向、高調波や無効電力の発生を抑制した交直流回路やスイッチング周波数の低減に寄与するマルチレベル変換回路、スイッチング損失を促成するソフトスイッチング回路、マトリクスコンバーターなど電力変換器の新しい回路方式、瞬時空間ベクトル、座標変換を用いた制御方式、および瞬時値に基づく有効・無効電力の考え方について講義する。
授業名 電力・エネルギーシステム計画・運用論
担当教員 伊瀬敏史、他
授業概要 電力潮流計算および系統安定度についてシミュレーターにより体験し、系統運用について理解を深める。また、発電所、送電線、配電線等の設備計画、発電所の運用計画について講義し、シミュレーターを用いて電力・エネルギーシステムの計画について理解を深める。

授業名 技術知マネジメント論
担当教員 山本孝夫、加賀有津子、松村暢彦
授業概要 工学はモノづくりから地域づくりまでを対象としており,諸技術を駆使して人間社会の活動を高度化,快適化することを目的としているが,これまでの技術要素の適用や応用のやり方が,量的拡大や効率を主な評価尺度としてきたため,必ずしもQOLの向上の面で十分ではなかった。このような反省に立脚し,人間や共同体,環境,資源・エネルギー,安全性,等に関する要件をシンセシスし,ナノテクから原子力に至るまでの多くの技術要素をマネジメントし,到来する知価社会にふさわしい生き生きとして持続性のある社会環境を形成するための基本的考え方について,事例を用いながら論じる。

授業名 都市・地域再生論
担当教員 加賀有津子、松村暢彦
授業概要 地球構造体と人間との関連性,人間活動の態様とコミュニケーション,人類と他の生物圏との共存のあり方などについて,総合的多角的視点より解説する。