教育プログラム

環境イノベーションデザイン学とは

大阪大学環境イノベーションデザインセンター(CEIDS)では、全学の大学院修士学生を対象として、「サステイナビリティ学教育プログラム」を2007年10月にスタートさせました。2013年度は、コア科目を5科目(英語科目2科目)、選択科目を33 科目開講し、大阪大学大学院高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」として全学の学生にサステイナビリティに関する俯瞰知識とその学問的アプローチ(環境イノベーションデザイン)を学ぶ機会を提供します。
21世紀になり地球社会の存続(サステイナビリティ)を脅かす問題が顕在化してきました。とくに、日本においてはサステイナビリティにかかわる諸課題を乗り越え、低炭素・循環型・安全安心社会を実現しようという目標・ビジョンも掲げられています。持続可能な社会を実現する上では、将来ビジョン・シナリオを構想し、同時に、それに相応しい科学技術や制度を一体になって創造していく社会(「想創技術社会」)を形成していくことが求められています。また、ビジョンを実現し新しい社会を形作るためには、社会の中で様ざまな変革(イノベーション)を誘導していくことが必要となります。本プログラムは、サステイナビリティや環境問題に関連する様々な学問領域の俯瞰的、構造的理解に加え、持続可能な社会を具現化していくために、多様な分野の研究成果や研究シーズを描かれた将来ビジョンへと結び付け、社会の中でイノベーションを誘導していくための新しい学問的アプローチ(環境イノベーションデザイン)について学びます。とくにコア科目の中では、グループワークやディスカッションの機会を設け、座学だけではなく実践力を身につけさせる構成としています。また本プログラムでは実地見学や短期プログラムなどを実施し、現場にいる人たち、他大学との学生と交流する機会も提供します。本プログラムを通じて、大阪大学の学生が、サステイナビリティや環境イノベーションデザイン学の知識・考え方を身につけたそれぞれの専門家として、広く社会で活躍することを期待しています。