教育プログラム

高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」

このHPを見ている皆さんは持続可能な社会(サステイナビリティ)や環境問題といったことに興味をお持ちだと思います。しかし、サステイナビリティや環境に関連する領域はあまりにも広く、一体自分の専門知識が何に役立つのだろうか、また(同じ関心を持っていても)他分野の人はどういう知識や考え方を持っているのだろうか、といった疑問がわいてくるでしょう。環境イノベーションデザインセンター(CEIDS)のプログラムはこういった疑問に答えるためのカリキュラムを用意しています。CEIDSでは全学に開かれた教育プログラムを通じて、大学内にあるサステイナビリティや環境に関する知識と人を交流させ新たな統合知を生み出すこと、さらにそれを皆さんに伝えることで、サステイナビリティへのアプローチとしての環境イノベーションデザインの見識を身に付けた各分野の専門家として広く社会で活躍する人材を育成することを目指しています。

サステイナビリティ・環境イノベーションデザインの基礎(考え方・俯瞰知識・概念)

高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」は、従来の学位プログラムと違いサステイナビリティや環境イノベーションデザインに関する分野別の科目群を設定し、どのような科目を履修すればサステイナビリティについての知識を深められるかについて履修指針を提示します。具体的には高度副プログラム「環境イノベーションデザイン学」は4つのコア科目(選択必修科目)と28の選択科目から構成されています。 (下図参照)。

サステイナビリティ学の基礎(考え方・俯瞰知識・概念)
図.環境イノベーションデザイン学コア科目の位置付け

具体的には「Global threats and sustainability」はサステイナビリティ学の理論や概念、問題の俯瞰知識を獲得する科目、「サステイナビリティ評価技術論」は様々な分野における技術や評価手法をサステイナビリティの観点から考察する科目、「環境と社会特講」は文理融合の観点からケーススタディなど具体例を通じて人間の安全保障と持続可能性を考察する科目となっています。最後、「Frontiers of sustainability science」では大阪大学だけでなく東京大学、京都大学、北海道大学、茨城大学が共同で開講する科目で、各大学のトップランナーの研究者がサステイナビリティ学に関する最先端の研究について英語で講義し、学生がサステイナビリティ学研究の最先端に触れます。コア科目の中で「Globalth threats and sustainability」と「Frontiers of sustainability science」は英語中心の講義から構成されていますが、英語に不安のある方でも受講できるよう工夫をしています。また、これらの科目は文系・理系(工学)と軸はありますが、大阪大学が重点をおいている「文理融合」を意識した内容で、いずれの科目も文系・理系に関わりなく履修ができます。

一方、選択科目(33科目)はそれぞれの研究科で開講されているサステイナビリティや環境に関連する科目を読み替える形で提供しています。この選択科目は持続可能な社会構築への貢献に必要な教養・知識や技術を深める科目群、科学技術に関する倫理観やコミュニケーション能力を身に付ける科目群から構成されています。それぞれの科目の位置付けは図2のように見ることができます(実際の科目名とこの図のテーマは必ずしも一致していません)。このプログラムでは幅広い知識、異なる視野を身に付けるべく、ご自身の所属以外で開講されている科目も履修可能です。ただし、登録の際は履修要件などに注意して下さい。

サステイナビリティ・アソシエイト科目(選択科目)の位置付け
図.選択科目の位置付け